ページの先頭です。

心のブログ

執着の手放し方|自罰・自責をやめて執着さえ愛してゆく

別れたお相手との復縁を希望するなかで
かならずと言ってよいほどフォーカスされる「執着」は
冷却期間中に手放しておくことが吉!
なわけですが、

よくないものとわかっていても
なかなか執着を手放せないということで
悩まれる方は多いです。

しかし、執着はそもそも
手放そうとすればするほど
逆に手放せなくなるものだったりします。

今回は

・どうしたら執着を手放せるのか?
・手放すとどうなるのか?

についてのお話です。

===============================

執着とは、
あるものに対して強烈にとらわれ、
忘れられずにいる心の状態のことをいいます。

たとえば別れたお相手に対して執着が強い場合、
起きている時間は
ずっとお相手のことを考えてしまうので、

・家事や仕事などやるべきことが疎かになる
・映画や読書など娯楽に手が伸びなくなる

などで、人生に対して
強烈な停滞感を味わうことにも繋がります。

そんなときお相手が
SNSで楽しそうな雰囲気の投稿をしていたり
新しい誰かの存在を匂わせていたりしたら、
「私ばっかりこんなにつらい思いをして……!」
と、モヤモヤ・イライラし、
悲嘆に暮れることも。

誰しもそんな状態はつらく耐えられませんし、
復縁のためには
執着を手放さなければいけないと

焦られる方もいます。

ですが先に述べたように、
執着は手放そうとすればするほど
手放せなくなるものなのです。

>人は追放した感情・抑圧した感情に逆に支配される

と語ったのは早稲田大学名誉教授であり
心理学者の加藤諦三さんですが、
執着にも同じことが言えます。

===============================
▶執着してはいけないと思えば思うほど執着する罠から脱するために

心理学の実験で有名なものに「シロクマ実験」というものがあります。

Aグループに「シロクマのことを考えておいてください」と、
Bグループに「シロクマのことだけは考えないでください」
と伝えるのですが、

実験結果では、
Bグループのほうがより頻繁に
シロクマのことを考えていたことが
わかったのです。

私がお世話になった学校の学長も

>脳には「否定形」がないから、否定形で伝えると、かえってそればかりすることになる。
>たとえば「遅刻するな」といえば、遅刻の頻度が増えます。

とよく話しておりました。

また宇宙開発で有名な植松努さんのエピソードにも、似たようなものがあります。

彼は子供のころ忘れ物が多く
1〜3年生の頃は先生から
「忘れ物をするな」
「次忘れ物をしたら◯◯するぞ」
などと、いつも叱られ罰されていたそうです。

ところが4年生になったとき、新しい先生が
「忘れちゃいけないものを
紙に書き出しておくから、
朝それをチェックしてから学校においで」
と対策をしてくれたおかげで
彼は忘れ物をしなくなったといいます。

つまり
あなたが執着をやめようとするとき、

「執着しちゃいけない」と
否定していくのは悪手なので

「執着を手放していけるようにするにはどうすべきか?」を
具体的に考えていく必要があります。


===============================
▶執着を手放すにはまず、執着している自分を受け入れる

執着を手放せるようになるためにはまず、

・執着している自分・状態はダメだ

という自分責めや自罰をやめることが大切です。

植松努さんは1〜3年生の頃、
先生から「忘れ物をするな」と
罰されていた経験を振り返り、

「怒られて叩かれたことは意味がなくて
まったくムダだった」と断言し、
そのうえで次のように語っています。

>大事なことは「罰」ではなく、
>「どうやったら失敗しなくなるか」
>「どうやったらできるようになるか」を考えること
>一番気をつけてほしいのは、失敗を自分のせいにしてはいけません。
>優しい人や真面目な人ほど自分に罰を与えます。
>でも、自分を責めてもなにもなりません。

これは本当にそうなのです。

「執着を手放す」ことを目標に対策を考えるとき、
自分を責めたり罰したりすることは
まったくの無駄!

では、何が有効な手立てなのかというと、
それは
執着をしている自分を受け入れる、許すことです。

だって、しかたがないのです。

執着が湧いてくるのは、
それだけお相手のことが大好きで
お相手といっしょにいるときの自分も
大好きだったということですから。

執着が湧いてくるかぎりは、
そんな自分を否定せずに受け入れてあげましょう!

執着だけでなく、お相手に対して

・怒り
・悲しみ
・嫉妬
・不安
・劣等感 

などのネガティブな感情を抱いている場合も
「そんな風に感じてはいけない」
と否定するのではなく、

「私は今、そんな風に感じているんだね」
「そう感じるのも無理ないよね」
と受け止めてあげましょう。

このように
「どんな自分にもOKを出す、許す、愛する」
ということは
復縁だけでなく
人生を進ませるために必要なマインドです。

感情は、
蓋をせずにじゅうぶんに出し切る、
味わい切ることでだんだんと薄れていくもの。

執着があるときは、
思う存分、執着しきることが
執着を手放す近道です。

===============================
▶執着を手放す=お相手との縁が切れるわけじゃない

さて、執着を手放すと
どんなことがおきるか?というと

お相手との復縁だけが自分の幸せ
という思い込み・観念が外れるので、
新しい出会いに恵まれるケースがあります^^

というと
「じゃあ執着を手放したら
復縁できないってこと?!」
と思われるかもしれませんが、

お相手への執着を手放す=お相手との縁が切れる
というわけではありません。

お相手と復縁するには
あなたがお相手に対して
純粋な愛の態度で存在している必要があり、

執着を手放すことは
あなたが純粋な愛に立ち返るための手段です。

むしろ共時性の法則(シンクロニシティ)によって、
執着を手放したころに相手から連絡がくる
というパターンは多いです。

それに、新しい出会いの対象は
人に限ったことでなく、

・夢中になれる仕事や趣味
・今までと違った友人関係

など、あなたの可能性を広げるような何かと出会うことでもあります。

冷却期間中は
お相手とのことでいっぱいになりやすく
自分の幸せをお相手と復縁することに
限定しやすいですが、

そもそも、人として魅力的なのは
いつも新たな可能性に心を開き、輝いている人
ではないでしょうか?

もっと簡単にいうと、
「投資家は有望株に投資する」といったところです。
これ以上伸びないものに、人は魅力を感じません。

お相手があなたと再会したとき、
あなたが昔とまったく成長していなかったら
どうでしょうか。
関係は進展しそうですか?

そんな観点からも、

あなたがお相手への執着を捨てて
新しい出会いに向かっていくことは
あなたとお相手が再会したあと、
新たな関係性を築いていくのに
必要と言えそうです。

ぜひ未来を楽しみに
執着を手放していきましょう^^