雨音のブログ
** 《雨音のナイト・レター》 Vol.1 **
** 好きな人の前でだけ心が揺れる理由について **
恋愛のご相談を伺っていると、
立場も環境も違う方々が、同じように口にする言葉があります。
「好きな人の前だとだけ、心が不安定になります。」
実はこれは、とても自然な反応です。
自分にとって大切な存在ほど、
その人の言葉や沈黙が、普段より深く胸に響きます。
それは、心が弱いからではありません。
“失いたくない”という気持ちが静かに働くからです。
人は、本当に価値のあるものを前にしたとき、
丁寧に扱いたい気持ちが強くなります。
その緊張が、心の揺れとなって表に出るだけのこと。
だから、
「また不安に振り回されてしまった…」
と自分を責める必要はありません。
むしろその揺らぎは、
あなたが誠実に誰かを想えている証です。
ただ、心が大きく動いた日にひとつだけ意識してほしいのは、
その揺れを相手にそのまま渡さないこと。
気持ちが荒立つときこそ、
少し深い呼吸を意識してみる、
外の空気を数分でも感じてみる、
スマートフォンを一度閉じ、手を離す——
ほんのわずかな“間”を自分に与えてください。
大人の恋がうまく進むとき、
そこには決まって、
“自分の心を整える上質な余白”が存在しています。
今日、あなたがその余白をひとつだけでも持てたなら、
恋は今より静かに、美しく動き出すはずですよ。
雨音
